オルカンの国別構成比を解説!アメリカは何%?日本・新興国の割合も紹介【2026年最新】

オルカン基本

「オルカンは全世界株式なのに、実際にはアメリカばかりなのでは?」

オルカンについて調べていると、このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、現在のオルカンは約6割がアメリカ株です。

オルカンの正式名称は、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

です。

三菱UFJアセットマネジメントの目論見書によると、オルカンは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」への連動を目指して運用されています。

2026年7月31日時点のMSCI ACWIを見ると、アメリカの構成比率は、

63.55%

となっています。

つまり、100万円をオルカンに投資した場合、単純なイメージでは約63万円分がアメリカ株へ投資されていることになります。

一方で、

  • 日本
  • イギリス
  • カナダ
  • 台湾
  • 中国
  • インド
  • 韓国
  • 欧州各国

などにも幅広く投資しています。

この記事では、2026年8月時点で確認できる最新の一次情報を基に、

  • オルカンの国別構成比
  • アメリカ株は何%なのか
  • 日本株はどれくらい入っているのか
  • 新興国は何%なのか
  • なぜアメリカの割合がここまで大きいのか
  • 「全世界株式なのに米国約64%」でも分散投資といえるのか

について分かりやすく解説します。


オルカンの最新国別構成比

オルカンが連動を目指すMSCI ACWIの2026年7月31日時点の主な国別構成比は以下の通りです。

順位国・地域構成比率
1位アメリカ63.55%
2位日本5.05%
3位イギリス3.19%
4位台湾3.14%
5位カナダ3.01%
その他その他の国・地域22.07%

イメージすると以下のようになります。

オルカンの国別構成比

アメリカ
████████████████████████████████████████████████████████████████ 63.55%

日本
█████ 5.05%

イギリス
███ 3.19%

台湾
███ 3.14%

カナダ
███ 3.01%

その他
██████████████████████ 22.07%

やはり圧倒的なのはアメリカです。

オルカンという名前だけを見ると、

アメリカ 20%
日本     20%
欧州     20%
新興国   20%
その他   20%

のように世界へ均等投資しているイメージを持つかもしれません。

しかし、実際はまったく違います。


オルカンは世界各国へ均等投資しているわけではない

オルカンは、

国ごとに同じ割合で投資する商品ではありません。

基本的には、企業の浮動株調整後時価総額などを反映して構成されるMSCI ACWIへの連動を目指しています。

そのため、

企業価値が大きい
      ↓
世界株式市場での割合が大きい
      ↓
MSCI ACWIでの割合も大きくなる
      ↓
オルカンでも存在感が大きくなる

という仕組みです。

現在は世界最大級の企業の多くがアメリカに集中しています。

代表的な企業を見るだけでも、

  • NVIDIA
  • Apple
  • Microsoft
  • Amazon
  • Alphabet(Google)
  • Broadcom
  • Meta
  • JPMorgan Chase

など、世界最大級の企業が多数あります。

2026年7月31日時点のMSCI ACWIの上位10銘柄のうち、台湾のTSMCを除く9銘柄が米国企業です。

その結果、アメリカの構成比が約64%まで大きくなっています。


アメリカ株の割合は63.55%

現在のオルカンで最も重要な国は、間違いなくアメリカです。

2026年7月31日時点では、

63.55%

を占めています。

単純化すると、

オルカン100万円

        ↓

約63.6万円
アメリカ株

約36.4万円
アメリカ以外

というイメージです。

そのため、

「オルカンを買えばアメリカ株の影響をほとんど受けない」

という認識は正しくありません。

むしろ現状では、オルカンの値動きにアメリカ株が非常に大きな影響を与えます。

特にNVIDIA、Apple、Microsoftなどの巨大企業が大きく下落すれば、オルカンにも相応の影響があります。


それでもオルカンとS&P500は同じではない

「アメリカが約64%なら、S&P500とほとんど同じなのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、両者はかなり違います。

S&P500は基本的にアメリカの大型企業へ投資する指数です。

一方オルカンは、

               オルカン
                  │
     ┌────────────┼────────────┐
     ▼            ▼            ▼
   アメリカ       日本          欧州
     │
     ├────────────┐
     ▼            ▼
   カナダ         台湾
                  │
                  ▼
               新興国

のように、アメリカ以外にも投資しています。

現在アメリカが強いため63.55%まで比率が上がっていますが、アメリカを固定で約64%保有すると決めているわけではありません。

将来ほかの国の株式市場が大きく成長すれば、その割合は変化します。

ここが非常に重要です。


日本株の割合は5.05%

日本人投資家にとって気になるのが、

「オルカンには日本株がどれくらい入っているの?」

という点でしょう。

2026年7月31日時点では、

5.05%

です。

つまり100万円を投資した場合のイメージは、

100万円
  │
  └─ 日本株 約5万500円相当

となります。

もちろん実際のファンドの保有比率はベンチマークとわずかに異なる場合があります。

オルカンは「全世界株式」という名前の通り、日本も投資対象に含まれています。三菱UFJアセットマネジメントも、日本を含むグローバル株式へ投資するファンドとして位置付けています。


オルカンに入っている代表的な日本企業

日本株の割合は約5%ですが、中には日本を代表する企業が含まれています。

代表例として、

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • トヨタ自動車
  • 東京エレクトロン
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • アドバンテスト
  • 日立製作所
  • ソニーグループ

などがあります。

つまりオルカンを保有すると、

海外

NVIDIA
Apple
Microsoft
Amazon
Google
TSMC

   +

日本

三菱UFJ
トヨタ
東京エレクトロン
アドバンテスト
日立
ソニー

といった世界中の企業へまとめて投資できます。


日本株5%は少なすぎる?

「日本人なのに、日本株が5%しか入っていなくて大丈夫?」

と思う人もいるかもしれません。

しかしオルカンは、

日本人向けに国別比率を調整した商品ではありません。

世界の株式市場の規模を反映する商品です。

そのため、

日本人だから
日本株を多くする

        ×

世界市場で日本株が
どれくらいの規模か

        ○

という考え方になります。

日本企業の時価総額が世界全体に占める割合が大きくなれば、オルカンにおける日本株比率も自然に上昇します。

逆に日本株の存在感が低下すれば、比率も低下します。


新興国の割合はどれくらい?

オルカンは先進国だけでなく、新興国にも投資しています。

MSCI ACWIは、

23の先進国・24の新興国

で構成されています。

2026年7月31日時点のMSCI ACWIの指数時価総額は約101.48兆ドル、先進国株を表すMSCI Worldは約89.52兆ドルです。

この差から概算すると、現在の比率は、

先進国:約88.2%

新興国:約11.8%

程度となります。

オルカン

先進国
████████████████████████████████████████████  約88%

新興国
██████  約12%

※MSCI公表の指数時価総額から計算した概算値です。実際のオルカンの保有比率とはわずかに異なる場合があります。


オルカンに含まれる主な新興国

MSCI ACWIの新興国には、台湾、中国、インド、韓国などが含まれます。

MSCIが2026年7月時点で新興国として分類している国・地域には、

  • 中国
  • 台湾
  • インド
  • 韓国
  • ブラジル
  • サウジアラビア
  • 南アフリカ
  • メキシコ
  • インドネシア
  • タイ
  • マレーシア
  • アラブ首長国連邦

などがあります。

特に現在存在感が大きいのが台湾です。

台湾だけでMSCI ACWI全体の、

3.14%

を占めています。

その大きな理由の一つがTSMCです。

TSMC単体でもMSCI ACWIの1.82%を占めています。

新興国
  │
  ├─ 台湾
  │    └─ TSMC
  │
  ├─ 中国
  │
  ├─ インド
  │
  ├─ 韓国
  │
  ├─ ブラジル
  │
  └─ その他

オルカンを保有するだけで、こうした新興国企業にも投資できます。


「全世界株式なのに米国64%」は分散投資といえる?

ここはオルカンでよく議論されるポイントです。

確かに63.55%がアメリカなので、国別に見るとかなり偏っています。

しかし、

「米国比率が高い=分散されていない」

とは必ずしも言えません。

オルカンの考え方は、

各国に均等配分する
        ↓
ではなく

世界市場の規模に合わせて
投資する

だからです。

現在の世界株式市場でアメリカ企業の価値が非常に大きいため、結果的にアメリカの割合が高くなっています。

重要なのは、比率が固定ではないことです。


アメリカが衰退したらオルカンはどうなる?

オルカンの大きなメリットがここです。

仮に今後、アメリカ企業の世界的な存在感が低下したとします。

一方で、

  • 日本
  • 中国
  • インド
  • 台湾
  • 欧州

などの企業が大きく成長したとしましょう。

すると世界市場での時価総額比率が変化します。

現在

アメリカ 約64%
    ↓

アメリカ企業の
相対的な時価総額が低下
    ↓

アメリカ比率低下
    ↓

他国の比率上昇

オルカン投資家自身が、

「そろそろアメリカ株を売ろう」

「次はインド株を買おう」

などと判断する必要はありません。

指数側で世界市場の変化が反映されます。


1980年代の日本のようなことが起きても対応できる

世界の株式市場でトップの国が永久に同じとは限りません。

かつて日本株は世界の株式市場で非常に大きな存在感を持っていました。

現在はアメリカが圧倒的ですが、数十年後も同じとは限りません。

昔
日本株の存在感が大きい

      ↓

現在
米国株の存在感が圧倒的

      ↓

将来
???

将来どの国が伸びるかを正確に予想するのは非常に困難です。

そこで、

最初から世界全体を買っておく

というのがオルカンの考え方です。


オルカンは「アメリカへの投資+世界への保険」と考えることもできる

現在の構成を見ると、

オルカン

約64%
アメリカ
     │
     +
     │
約36%
アメリカ以外

です。

そのため現在だけを見れば、運用成果の中心は米国株になります。

しかし残り約36%を日本、欧州、カナダ、台湾、中国、インドなどへ分散していることで、

将来アメリカ以外の国が大きく成長した場合にも、その成長を取り込める

という特徴があります。

S&P500との違いを単純化すると、

S&P500

アメリカが今後も強い
        ↓
大きく恩恵を受ける


オルカン

アメリカが強い
        ↓
恩恵を受ける

他国が強くなる
        ↓
その国の比率が自然に上がる

となります。


国別比率は固定ではない

今回紹介した比率は、

2026年7月31日時点

のものです。

今後も同じではありません。

実際、三菱UFJアセットマネジメントの過去の目論見書を見ると、MSCI ACWIのアメリカ比率は、

  • 2023年3月末:60.6%
  • 2024年3月末:63.8%
  • 2025年3月末:64.5%

と変化しています。

そして2026年7月31日時点では、

63.55%

です。

米国比率

2023年3月
60.6%
  │
  ▼
2024年3月
63.8%
  │
  ▼
2025年3月
64.5%
  │
  ▼
2026年7月
63.55%

オルカンの国別構成は、その時々の世界株式市場を反映して変化していきます。


オルカンの国別構成比を気にしすぎなくてもいい理由

国別構成比を知ることは重要です。

しかし長期投資をするのであれば、

「アメリカが63%になった」

「日本が5%になった」

と毎月確認して売買する必要はないでしょう。

オルカンのメリットは、

その調整を自分でしなくていいこと

だからです。

米国が成長
   ↓
米国比率が上がる

日本が成長
   ↓
日本比率が上がる

インドが成長
   ↓
インド比率が上がる

どこが勝つか分からない
   ↓
世界全体を保有する

どの国が勝つかを予想しないこと自体が、オルカンの投資戦略ともいえます。


まとめ|オルカンは米国約64%だが世界中へ分散されている

2026年7月31日時点のMSCI ACWIの主な国別構成比は以下の通りです。

オルカンの国別構成イメージ

アメリカ   63.55%
    │
日本        5.05%
    │
イギリス    3.19%
    │
台湾        3.14%
    │
カナダ      3.01%
    │
その他     22.07%

さらに先進国・新興国で大きく分けると、2026年7月末のMSCI公表時価総額から概算して、

先進国 約88%
新興国 約12%

程度です。

オルカンは確かにアメリカ株の比率が非常に高い投資信託です。

しかし、

「アメリカに約64%投資する」と最初から決められているわけではありません。

現在の世界株式市場でアメリカ企業の時価総額が非常に大きいため、その結果として約64%になっています。

アメリカが強い
      ↓
アメリカを多く持つ

日本が強くなる
      ↓
日本が増える

新興国が成長する
      ↓
新興国が増える

将来どこが勝つか
予想する必要がない

これがオルカンの大きな魅力です。

現在はNVIDIA、Apple、Microsoftなどの米国企業が世界をリードしています。

一方で、日本にはトヨタや三菱UFJ、東京エレクトロンがあり、台湾にはTSMC、中国やインドにも多くの企業があります。

「どこの国が次の勝者になるのか分からないから、世界全体へ投資する」

この考え方こそ、オルカンを理解するうえで最も重要なポイントではないでしょうか。

※本記事の国別構成比は、2026年7月31日時点のMSCI ACWIのデータを基にしています。実際のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の組入比率とは、運用上わずかに異なる場合があります。

※本記事は投資に関する情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

[参考]
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)

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