「オルカンがいいっていうのは分かったけれど、そもそも『インデックス投資』って何?」 「投資の知識がない自分でも本当にできるの?」
将来への不安から投資に関心を持つ人が増えている一方で、株、債券、不動産、投資信託、暗号資産……世の中には星の数ほどの商品があふれています。専門用語ばかりで、調べるだけで頭が痛くなりますよね。
でも、安心してください。結論からお伝えします。 あなたが投資の知識ゼロの初心者なら、まずは「インデックス投資」の基本だけを覚えれば大丈夫です。
一言でいうと、インデックス投資は「市場の平均点を目指す、最もお利口で失敗しにくい投資方法」。
専門的な株の知識は一切不要。毎日の経済ニュースをチェックしたり、株価のグラフを見て「いつ買って、いつ売るか」という購入・売却のタイミングを見極めたりすることも完全に不要です。それでいて、世の中の多くのプロの投資家よりも良い成績を残せる可能性が極めて高いという、驚きの特徴を持っています。
今回は、「インデックス投資とは何か?」という基本から、なぜ初心者にこれほど選ばれているのか、その仕組みを分かりやすく解説します!

そもそも「インデックス」って何のこと?
インデックス投資の「インデックス(Index)」とは、日本語で「指標」や「指数」という意味です。 もっと簡単に言うと、「市場全体の株価のグループを表す『ものさし』」のこと。
ニュースをテレビで見ていると、「今日の東京株式市場の日経平均株価は、昨日と比べて〇〇円値上がりしました」「アメリカのニューヨーク市場では……」という言葉を耳にしますよね。この「日経平均株価」などがインデックス(指数)です。
代表的なインデックスには、以下のようなものがあります。
- 日経平均株価(日経225): 日本を代表する一流企業225社の株価をまとめたものさし
- S&P500: アメリカの優秀な主要企業500社の株価をまとめたものさし
- MSCI ACWI(オルカンの基準): 日本を含む世界中(約47カ国)の企業約2,800社の株価をまとめたものさし
つまり、インデックス投資とは、「これら特定の見本(ものさし)と、全く同じ値動きをするように作られた商品を買う投資方法」を指します。
インデックス投資の仕組み:イメージは「まるごとパック」
「市場と同じ値動きを目指す」と言われても、具体的にどうやって買うのかイメージが湧きにくいですよね。
例えば、あなたが「これからはアメリカの時代だ!アメリカ市場全体に投資したい!」と思ったとします。しかし、アメリカを代表する500社の株を自分で1社ずつスマホでバラバラに買おうとしたら、莫大な手間と、何千万円という巨額の資金が必要になってしまいます。
そこで登場するのが、インデックス投資ができる「投資信託」です。
投資信託の運用会社(プロ)が、あらかじめ「アメリカの主要企業500社(S&P500)」や「世界の企業2,800社(オルカン)」の株を正しい比率で詰め合わせた「福袋のようなパック商品」を作ってくれています。
私たちは、そのパックを100円や1,000円といった少額で1つ買うだけで、自動的にその市場全体のすべての企業に、まとめてお金を預けたのと同じ効果を得ることができるのです。市場全体が5%値上がりすればあなたの資産も5%増え、市場が3%下がればあなたの資産も3%下がる。非常にシンプルで透明性の高い仕組みです。
初心者にインデックス投資が最強と言われる「3つの理由」
世の中には、特定の1社の株(個別株)をタイミングを見計らって売買する手法もあります。それにもかかわらず、なぜ多くの人がインデックス投資を選ぶのでしょうか?理由は大きく3つあります。
1. 株の知識が1ミリもいらない
個別株投資の場合、「この会社の売上は伸びているか?」「不祥事のリスクはないか?」など、難しい企業の決算書を読み込んだり専門的な株の知識を身につけたりする必要があります。 しかし、インデックス投資は「市場全体(国全体や地球全体)」を買うため、個別の企業や株に関する勉強は一切不要です。
2. プロが運用する「アクティブファンド」に勝てる確率が高い
投資信託には、大きく分けて2つの種類があります。
- インデックスファンド: 市場の「平均点」を目指す(オルカンなど)
- アクティブファンド: プロが独自の分析で「平均点以上の高得点」を目指す
一見、プロが血眼になって銘柄を選んでいるアクティブファンドの方が儲かりそうに見えますよね。しかし、驚くべきことに、15年以上の長期で見ると、アクティブファンドの約7割〜9割は、平均点であるインデックスファンドに負けているというデータが世界中で出ています。
プロがどれだけ頑張っても、市場全体の成長(平均点)に勝ち続けるのはそれほど難しいということです。最初から平均点狙いでいくインデックス投資こそが、最も賢い選択肢になります。
3. 手数料が圧倒的に安い
アクティブファンドはプロが人件費をかけて調査するため、手数料(信託報酬)が高く設定されています。一方、インデックスファンドはシステムで機械的に指数と同じ株を買い揃えるだけなので、人件費がほとんどかかりません。 そのため、前回の記事でも紹介した通り、年間の手数料が0.05%前後という驚異的な安さで運用できるのです。
数あるインデックス投資のなかでも「オルカンが最適」な理由
インデックス投資の優秀さは分かりましたが、実は「日本全体」「アメリカ全体」「世界全体」など、どの市場のものさしを選ぶかでいくつかの選択肢が存在します。
その中で、なぜ「オルカン(世界全体)」が最適な選択肢となるのでしょうか。
理由はシンプルで、最も広範囲にリスクを分散でき、かつ未来の予測が完全に不要になるからです。たとえば「アメリカ全体(S&P500)」のインデックスを選んだ場合、もし30年後にアメリカの覇権が終わり、別の国が台頭してきたら大ダメージを受けてしまいます。
しかし、地球丸ごとを買うオルカンであれば、国ごとの勢力図が変わっても、その時代の最強チームを自動で組み替えてくれます。数あるインデックス投資商品のなかでも、「これ1つで一生放置できる」という究極の安心感と手軽さを兼ね備えているからこそ、オルカンが最適なのです。
インデックス投資でよくあるFAQ(よくある質問)
初心者の方が抱きがちな疑問に直球でお答えします!
Q1. 買うタイミングや売るタイミングはどうやって見極めればいいですか?
A. タイミングをはかる必要は一切ありません。 「安くなったら買って、高くなったら売る」というのは、プロでも外す投資の難問です。インデックス投資では、毎月一定額を自動で買い続ける「積立投資」を設定するのが鉄則。これにより、価格が高い時期には少なく、安い時期には多く自動で購入され、平均購入単価が勝手に平準化されます。売るのも20年、30年先で十分です。
Q2. ニュースで「大暴落」と騒がれたら、一度売って避難すべきですか?
A. 絶対に売ってはいけません。何があっても「ガチホ(ガチで保有)」してください。 投資の世界では、株価のグラフを見て頻繁に売ったり買ったりする人よりも、何もせずじっとガチホする方があらゆる面で成績が良くなりやすいというデータがはっきりと出ています。数年に一度必ず大きな暴落が来ますが、ここで慌てて売ってしまうことこそが最大の失敗原因です。過去200年の歴史が証明している通り、市場全体は暴落を乗り越えて必ず右肩上がりに復活してきました。暴落時も売らずに淡々と積立を続ける「ガチホ」を貫いた人だけが、将来大きな利益を得られます。
Q3. 本当に知識がなくても損をしませんか?
A. 15年〜20年以上の長期で保有すれば、過去のデータ上、誰一人として損をしていません。 短期的には数ヶ月〜数年単位で元本割れすることはあります。しかし、世界全体の経済や主要な市場は長期的に成長を続けているため、じっくり長く持ち続けることさえできれば、投資の専門知識がなくてもしっかりと資産を増やすことができます。
【まとめ】インデックス投資の始め方
インデックス投資の本質は、「世界経済の成長の波に、ただ静かに乗っかること」です。
一度ネット証券(SBI証券や楽天証券など)で「NISA口座」を開設し、インデックス投資のなかでも最適解であるオルカンなどの優秀なインデックスファンドを「毎月自動で積み立てる」という設定さえしてしまえば、あなたのやるべき仕事は終了です。
あとは大暴落が来ても売らずにガチホし、数年、数十年と、スマホの画面すら見ずにほったらかしておくだけ。売ったり買ったりと余計な色気を出さない人ほど、最終的な運用成績は良くなります。 これほど手軽で、リスクが抑えられ、かつ将来の大きな資産形成に繋がる方法は他にありません。
「難しそう」という先入観を捨てて、まずは100円、1,000円の小さな一歩から、この賢い仕組みを味方につけてみませんか?
[参考]
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