【投資の教科書:第14章】人生のバランスを整えよ!「無駄な浪費」を削り「計画的な浪費」で今を楽しむ鉄則

オルカン基本

「投資に回すお金(入金力)を増やすために、とにかく1円でも節約しなきゃ…」 「大好きな趣味や旅行も、将来のために今は我慢するべき?」

第9章で、資産形成のスピードを加速させるためには、利回りを追い求めるよりも「入金力」を上げることがコスパ最強だと学びました。性能の高い銘柄探しに躍起になるよりも、手元の資金を増やすほうが合理的だというお話でしたね。

これらを聞くと、真面目な人ほど「今日からすべての贅沢を禁止して、仙人のような超節約生活を始めよう!」と考えがちです。

しかし、長期的かつ健全に資産を増やし、なおかつ幸せな人生を送るための重要な鉄則をお伝えします。 入金力を上げるために「無駄な浪費」は徹底的に減らしてください。しかし同時に、あなたの人生を豊かにするための「計画的な浪費」は、時には全力でするべきであり、資産形成を長く続けるためにも超重要です。

今回は、なぜ過度な我慢が投資の失敗を招くのか、そしてお金を「増やす」ことと今を「楽しむ」ことを両立させるための、賢いお金の使い方について解説します!

【投資の教科書:第1章】これだけでいい!初心者こそ「オルカン」を選ぶべき理由
「将来のために投資を始めたいけれど、何を買えばいいのかさっぱり分からない…」「損をするのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない…」将来への不安から投資に関心を持つ人が増えている一方で、株、債券、不動産、投資信託、暗号資産……世の中には星の数ほ…

減らすべき「無駄な浪費」と、維持すべき「計画的な浪費」の違い

まず、私たちが混同してしまいがちな「2つの浪費」を明確に区別することから始めましょう。

1. 徹底的に減らすべき「無駄な浪費」

一言でいうと、「見栄や悪習慣、あるいはなんとなくの妥協で使ってしまい、後から満足感が残らないお金」です。

  • 例: 周りに自慢したいだけのブランド品、大して行きたくもない職場の二次会の飲み会、コンビニに寄るたびになんとなく買ってしまうお菓子やジュース、解約し忘れているサブスクの月額費用。

これらのお金は、使った瞬間の快楽はあっても、翌日には忘れてしまうようなものばかりです。あなたの人生の幸福度を上げる役には立っていません。こうした「無駄な浪費」は、ストレスのない範囲で徹底的に蛇口を閉め、投資の入金力へと回していきましょう。

2. 時には全力でするべき「計画的な浪費」

一方で、「自分の価値観が明確であり、人生の思い出や経験、大切な人との時間に繋がる、あらかじめ予算を組んだお金」です。

  • 例: ずっと行きたかった国への旅行、大切な家族や友人のお祝い、大好きなアーティストのライブ、趣味の技術や知識を深めるための道具代。

これらは、側(はた)から見れば「ただの贅沢(浪費)」に見えるかもしれません。しかし、これらによって得られた「経験」や「思い出」は、何十年経っても色褪せないあなたの人生の貴重な財産になります。これこそが、削ってはいけない「計画的な浪費」です。

なぜ「計画的な浪費」をしないと、投資が破綻するのか?

「そうは言っても、その贅沢を全部我慢してオルカンに回した方が、将来の雪だるまはもっと大きくなるよね?」と思うかもしれません。確かに計算上は増えます。しかし、人間の感情は数式通りには動きません。過度な我慢には、以下の大きなリスクがあります。

リスク1:極端な節約の反動で「大リバウンド」が起きる

ダイエットと同じで、「大好きなスイーツを一生食べない!」と無理な絶食をすると、どこかでストレスが爆発してドカ食いしてしまいますよね。 投資も全く同じです。毎月の趣味や楽しみを全てゼロにして張り詰めた生活をしていると、数年後にフッと糸が切れたように「もうどうでもいいや!」と、せっかく貯めたオルカンを解約して、反動で大浪費をしてしまう人が本当に多いのです。 投資を20年、30年と持続可能なゲームにするためには、適度に息抜きができる「心の余白(オアシス)」が絶対に必要であり、計画的な浪費の確保は超重要になります。

リスク2:老後だと、行きたい場所に旅行する元気があるかわからない

第11章で学んだ通り、オルカンで数千万円の資産が完成するのは、20年後、30年後という遠い未来です。 もし「お金が貯まりきった老後になったら、思いっきり旅行を楽しもう」とすべての楽しみを先送りしていたらどうなるでしょうか。いざ引退してお金を手にした時、若い頃と同じだけの体力や健康が残っており、元気に世界中を飛び回れる保証はどこにもありません。 20代、30代、40代という、それぞれの年齢でしかできない素晴らしい経験や、その時にしか楽しめない健康な体、感性があります。将来の安心のために今の全ての時間を犠牲にするのは、投資の目的を見失っています。

鉄則:あらかじめ「浪費のための積み立て」をしておこう

「今を楽しむための浪費」を計画的に実行するための最強の方法として、投資だけでなく「浪費用の積み立て」を強くおすすめします。

例えば、以下のように家計のバランスをとり、自動的にお金を仕分けます。

  • 毎月の給料から、生活費と「生活防衛資金」を引く。
  • 残ったお金から、毎月の「オルカン積立(投資枠)」を先取りして口座に入れる。
  • さらに、毎月1万円〜2万円を「楽しい思い出・趣味のための専用口座」へ自動で積み立てる。

このように、最初から「浪費のための積み立て」を別口座で並行して作っておけば、旅行や大きな買い物のチャンスが来たときに「せっかくの投資資金を取り崩さなきゃいけないかも…」と罪悪感を抱く必要が一切なくなります。むしろ「しっかり準備した予算だ!」と、100%の笑顔でお金を使い倒すことができます。 計画的に積み立てられた浪費であれば、投資の雪だるま(オルカン)の成長を邪魔することは一切ないのです。

計画的な浪費に関するFAQ(よくある質問)

お金の使い方のバランスについて、よくある疑問にお答えします。

Q1. 自分が使っているお金が「無駄な浪費」か「計画的な浪費」か、見分ける基準はありますか?

A. お金を支払うときに「自分軸」でワクワクしているか、「他人軸」で見栄を張っているか、で考えてみてください。 「周りのみんなが持っているから」「SNSで自慢して『いいね』が欲しいから」という理由で買う高級品やサービスは、他人軸の無駄な浪費です。逆に、誰に見せるわけでもないけれど「自分が心の底から楽しい、幸せだ」と思えるものであれば、それは立派な自分軸の計画的な浪費です。

Q2. 計画的な浪費の予算を作るために、オルカンの積立額を少し下げるのはアリですか?

A. ライフプランの目標を達成できる範囲内であれば、大いにアリです。 「老後のために月5万円積み立てる!」と決めたものの、今の生活が息苦しくて旅行にも行けないのであれば、積立額を月4万円に下げて、浮いた1万円を旅行用の積み立てに回すのは非常に賢い調整です。第9章で学んだ通り、足りない分は仕事や副業で「入金力そのもの」を後から上げてカバーすればいいのです。今の幸福と未来の安心のバランスを自分でコントロールしましょう。

【まとめ】最高の人生にするために、賢くお金を使おう

今回の授業のまとめです。

  • 無駄な浪費: 見栄や妥協で使うお金。これは徹底的にカットして投資へ
  • 計画的な浪費: 自分の価値観に基づいた思い出や経験への投資。超重要。
  • 浪費用の積み立て: 投資とは別に「楽しむためのお金」を毎月コツコツ別口座に積み立てるのがおすすめ
  • 時間の真実: 老後にお金があっても元気があるとは限らない。今しかできない経験にお金を使う

投資は、通帳の数字を増やすためだけの単なる数字のゲームではありません。 「今も将来も、あなたの人生の幸福度を最大にするための便利な道具」です。

自動積立を設定したオルカンは、あなたが美味しいご飯を食べているときも、大好きな趣味に熱中しているときも、バックグラウンドで24時間365日、複利の雪だるまを転がし続けてくれています。

だからこそ、私たちは安心して「今この瞬間」を豊かにすることにエネルギーを使えるのです。 無駄なものはすっきり引き算し、大切なものにはガツンとお金を使う。メリハリのある素敵なお金の使い方で、長期投資の旅を気長に、楽しく完走しましょう!

[参考]
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